30代で始める二世帯住宅建築

二世帯住宅建築のリアルをお届けします。

完全分離?部分共有?我が家が完全分離型にした理由。

皆様こんにちは。

いきなりですが、皆様マイホームブルーというのをご存じでしょうか?
家を購入(建築)した方が、購入前後でうつのような症状になる事のようですが、私も少し前まで似たような事がありましたね。

・この間取りで本当に良かったのか。。。
・住宅ローンは払っていけるのか。。。

そんな考えが頭の中を駆け巡って夜中に起きてしまう、そんなこともありました。
やっぱり一生に一度の大きな買い物なので私にとっても不安は大きかったようです。

しかし、家が完成したことと、引越しが近づいてやる事が多く時間的余裕もなくなったタイミングですっかりそういった不安感はなくなってまいりました。
引越し間近ですので、しっかり準備して新居生活をスタートさせていきたいと思います!

magazine.aruhi-corp.co.jp

 

さて今回は、我が家の二世帯住宅で「完全分離型を選択した理由」について説明したいと思います。これから間取り検討をされる方の参考になれば幸いです。

■目次

1)二世帯住宅の種類について

二世帯住宅を検討中の方ならご存じかと思いますが、二世帯住宅の間取り3つの種類があります。ざっくり記載すると以下の通りです。

  1. 完全分離型:玄関、キッチン、浴室、居室をそれぞれの世帯で独立させた間取り
  2. 部分共有型:玄関など、一部の部屋を共有する間取り
  3. 完全共有型:居室以外、すべての部屋を共有する間取り

 

それぞれのメリット・デメリットとしては、

「完全分離型」は、それぞれの世帯が独立する形となりますので、それぞれの世帯でプライバシーが保たれる事や、いずれ親世帯が旅立った後は賃貸に出すことが出来るなど活用の幅が広い事がメリットです。
一方、玄関・水回りなどの設備がすべてが2つずつ必要となり建築費が高くなる事や、光熱費などもそれぞれ負担するため、生活コストが高くなる事がデメリットです。

 

「部分共有型」は、一部の設備を共有する事でコストを抑えつつ、プライバシーを保ちやすい事がメリットとなります。
デメリットとしては、共有する部分の割合に応じてお互いのプライバシーが損なわれてストレスを感じてしまう可能性がある事、また、将来的に親世帯や子供がいなくなった時に賃貸として活用がしづらく、大きな家を持て余してしまう可能性ある事がデメリットです。

 

「完全共有型」は、各種設備や部屋を共有するため、建築コストが抑えられるのがメリットです。
デメリットは、2世帯が常に顔を合わせる事となりますので、両世帯の関係性や生活リズム次第ではストレスとなる可能性がある事です。

 

どの間取りが良いかはそれぞれの家庭環境によってベストな選択肢は変わってくると思いますが、LIFULL HOMSが行ったアンケートでは、完全分離型を選んだ世帯は「非常にうまくいっている」と答えた世帯が多いという結果が出ていました。

LIFULL HOME'S 二世帯同居、うまくいく家いかない家【二世帯同居調査1】より

(出典)LIFULL HOMS「二世帯同居、うまくいく家いかない家【二世帯同居調査1】」

https://www.homes.co.jp/cont/data/data_00091

 

2)我が家が完全分離型にした理由

ちなみに、我が家で間取りを検討していた際は、「完全分離型」一択でした。一緒に住む妻の両親はもしかしたら「部分共有型」を想定していたかもしれませんが、私としては完全分離型以外での二世帯生活は考えられませんでしたね。。。
(一応、妻にも聞いたら同意見とのことでした。)

その理由としては、

  1. 両親との過度の干渉を避けたいこと
  2. もしもの場合に賃貸に出すことができ、生活リスクを低減できること
  3. 将来的な活用手段が広いこと

の3点となります。以降でそれぞれ少し詳しく説明しますね。

 

1.両親との過度の干渉を避けたいこと

 私自身が超マイペースなB型(B型の皆さん勝手に括ってスミマセン!)で、自分のプライベートにあまり干渉されたくないというのと、私の両親から見た場合に、妻の親世帯の干渉が高いと気を使って来訪しづらくなってしまうと考えた為です。

前の記事で「両親のケアが出来ることが二世帯のメリットです!!」なんていいながら干渉したくないと我ながら見事な矛盾に見えますが、どちらも本音なんです。

お互いほどよい距離感を保ちつつ、何かあれば頼りあい楽しい生活を送る。そんな二世帯生活が出来ると良いなと考えていますが、果たしてどうなるか・・・

 

2.もしもの場合に賃貸に出すことができ、生活リスクを低減できること

 これは二世帯住宅のメリットである将来的な賃貸活用に近いのですが、短期的にも仮に私に何か事故があり、収入が途絶えた場合のリスクヘッジもできると考えています。

例えば、私が事故で亡くなるような事態となった場合、住宅ローンは団信でチャラになりますが、日々の生活やお金で苦労してしまう可能性があります。

その場合には妻両親には子世帯と同居していただく形にして、1階を賃貸し家賃収入を得る事も可能になると考えています。尚、別途生命保険にも入ってますので、それに加えてというイメージです。

もしもの事態にどこまで備えるかは悩むところですが、妻や子供にお金の面で苦労しないようにしておきたいという想いですね。

 

3.将来的な活用手段が広いこと

二世帯住宅は住む人数が多いため、自ずと大きく広い家になると思います。特に、完全分離だと設備もそれぞれになるのでより大きくなりますね。

その大きな家ですが、今は親世帯、子世帯がいるからちょうどいい大きさかもしれませんが、将来的には親の他界、子供の独立などで住む人数が減る事は確実です。

その時に家を持て余してしまう事がないように、将来的には1階部分を賃貸に出すことも考えていますが、一番の希望としては、1階に私達夫婦が移り、2-3階には二人いる娘のどちらかに家族で戻ってきてもらう事ですね。二世帯生活が良いものだと娘たちに思ってもらえるよう、これから頑張ろうと思います。

 

 

以上が我が家が完全分離型にした理由となります。

 

二世帯住宅の間取りをどうするかは同居した後の生活に大きく影響しますので、後悔の無いようにしっかり検討頂くとよいと思います。
また、自分と妻(夫)や、親世帯とで希望が異なる場合も十分あると思います。予めそれぞれがどういった暮らしを希望しているかを話し合った上で間取り検討を進めてください。

最後に、個人的には、費用面と希望する間取りが確保できる方は「完全分離型」を断然オススメします!

 

それでは今回は以上です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。